魅力的なレンズを続々発売し続ける中国メーカーLAOWAより発売されているマイクロフォーサーズ(MFT)専用超広角単焦点レンズ LAOWA 10mm F2.0 Zero-D MFT のレビューです。
LAOWAといえば超広角域のマニュアルフォーカスレンズが人気ですが、マイクロフォーサーズには専用設計のレンズまでラインナップしてくれている力の入れよう。超広角レンズの乏しいMFTには嬉しいですね。
今回はカメラのサブスクリプションサービス「GOOPASS」さんで本レンズをレンタルしてみました!
レンズの外観やスペックチェックから明るい超広角を生かしたスナップ、風景、星空など作例たっぷりで紹介していきましょう~!
LAOWA 10mm F2.0 Zero-D MFT
レンズスペックチェック
項目 | スペック |
---|---|
焦点距離 | 10mm(35mm換算 20mm) |
F値 | F2 |
最短撮影距離 | 12cm |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
画角 | 96° |
最大径×長さ | 53x41mm |
構成レンズ枚数 | 7群11枚 |
絞り羽枚数 | 5枚 |
フィルター径 | 46mm |
重量 | 125g(カタログ値) |
鏡筒材質 | 金属 |
防塵防滴 | 防塵・防滴・耐低温性能無し |
付属品 | 前後キャップ、レンズフード |
備考 | 電子接点アリ |
Panasonicより9mmF1.8が出るまで魚眼ではない超広角単焦点はLAOWA一択でした。マニュアルフォーカス(MF)専用レンズですがその分小型軽量で、電子接点を持つためカメラ側から絞り操作ができるほか、EXIFにレンズ情報を残すことができるので初心者でも扱いやすいMFレンズと言えるでしょう。
レンズ外観チェック
レンズ本体
レンズを持った第一印象は「超小さくて軽いじゃんコレ」です。
昨今は光学性能を突き詰めてあらゆるレンズが大型化する傾向がありますが、本レンズはAFを取り去り絞り羽も5枚と少なく、レンズ構成もシンプルな通り非常に小型で軽量なレンズに仕上がっております。
鏡筒はしっかりと金属を使っており、焦点距離の表示などの刻印の質感もよろしいです。この可愛いくらいに小さいレンズが豊富にあってついつい集めたくなるのがマイクロフォーサーズの楽しさと言っても過言ではありませんね。
前玉は丸く膨らんでいますが魚眼レンズのように張り出してはいないため一般的なレンズフィルターを使うことができます。フィルター径は46mmとマイクロフォーサーズF1.8クラスのレンズと共通化されいている点も嬉しい。
前玉は写真の通り小さいですが、保護のためにもレンズ保護フィルターがあると安心です。
ロゴが白いので反射で写り込まないか心配でしたが、撮影していて困ることはありませんでした。
フォーカスリングはヌルっとした気持ち位の良いフィーリングでマニュアルフォーカスはかなりやりやすかったです。
MFTの各カメラに搭載されたフォーカスピーキングはもちろん使用可能ですし、焦点距離の短さからかなりの被写界深度があるのでラフに操作していてもボケボケ写真にはなりにくいです。
写真の通り僕の小さな手でも収まってしまいそうな小型っぷりなので、フォーカスリングがかなり小さい所は人によっては気になるかもしれません。ただ絞りはカメラ側から操作できますのでそんなに複雑な操作系ではありませんよ。
うれしい電子接点付き。これがあるだけでMFレンズでも使用感はグッと向上します。
電子接点のおかげでEXIFにレンズ情報が記録されるほか、カメラ側からの絞り操作が行えるので、絞りリング付きレンズが少なくマニュアルフォーカスの操作に慣れていないMFTユーザーにもとっつきやすくて良いと思います。後玉も小さいですね。
レンズフード
付属のレンズフードを装着してみました。レンズフードはかなり小型ですし、超広角レンズですから遮光効果はあまり期待できません。前玉保護程度にとらえておきましょう。
フードの取り付けはバヨネットタイプとなっており、ロック解除ボタン等はありませんがしっかりとした装着感でズレたり斜めに入ったりすることはありません。この辺りの質感が良いと使っていて気持ちが良いですよね。
フードはもちろん逆付け可能。小さいフードなので正直逆付けしなくてもあまり邪魔になりませんがちゃんとできることに意味があります。
逆付けした際はフォーカスリングが触りづらくなるので、フード無し派の人は潔く外して運用するのがおすすめです。
レンズキャップ
レンズキャップも質感の良いものが付属します。
元々マイクロフォーサーズのレンズはキャップ類にもあまり手抜きが見られず使いやすいものが多いのですが、LAOWAもOMDS(オリンパス)やPanasonicに負けないクオリティと使いやすさです。
最近の中華系光学メーカーは細かいところも手抜きナシ!もうあなどっていられませんね!
レンズ重量チェック
様々な状態で本レンズの重量を測ってみました。
レンズ単体の重量
126gでした。
カタログ値は125gなのでこれは測定誤差と言っていいレベルかと思います。
レンズフードの重量
8gでした。
いやぁ軽い、軽すぎますよ。もうただのわっかですよコレ。ちなみにフードは金属製でバヨネット部は樹脂の2ピースです。この構造はオリパナのレンズでも一部高級モデルでしか採用されていませんね。
レンズフロントキャップの重量
7gでした。
こちらも軽いですね。LAOWAのロゴが可愛くて良いです。
レンズリアキャップの重量
7gでした。
ここは特に語ることなし(笑)。装着感は良いですよ!
使用時、可搬時の重量
使用時は本体とフードで134gで、可搬時はこれらにレンズキャップが追加されるので148gです。
一部のマイクロフォーサーズ単焦点より軽いとはすばらしい!ポッケに入れても余裕で運べちゃう!
カメラに取り付け
手持ちのE-M1 Mark IIIに装着してみました。
非常にコンパクトなので可愛いくらいの見た目になっています(笑)このかわいらしさこそマイクロフォーサーズの真骨頂。
カメラ片手にブラブラやっても全く疲れない大きさと軽さです。
フードを付けても飛び出し量が少ないため全く邪魔にならないです。これはとても扱いやすいレンズですね。小型軽量は正義です。
レンズ全長が短いのでカメラによってはやや距離指標が見づらかったりするのが難点かもしれません。あまり気にすることではないと思いますが。
参考までにE-M1 Mark IIIとレンズを合わせた重量をご紹介。723gと超軽量です。センサーサイズによってはボディの重量でこのくらいになってしまうカメラもありますが、こちらはレンズ込の重量ですよ!
そうそう、当ブログではE-M1 Mark IIIのレビューもしていますので気になる方はぜひ読んでみてください。
次ページより作例紹介!
次ページから作例の紹介に参ります!
今回は超広角ということで夜景や星空など風景中心です。