富士フイルムのX-Pro3から導入されているカラークロームブルーという機能を皆様お使いでしょうか?
こちらの機能は青い被写体のコントラストを調整して青の濃度を高めるというもので、風景写真などが非常に美しく撮ることができます。
スマホのHDRを駆使した空がより青く写る絵作りが好まれる昨今、デジタルカメラのAEで白く飛んだ空はマイナスにとらえられる方が多いです。
カラークロームブルーを使えばそんなお悩みも解決し、美しい画像が撮れちゃいますよ。
カラークロームブルーの有り無しを比較してみよう
先ほどの説明通りカラークロームブルーは青がより青に写る機能です。
Lightroomにあるかすみの除去という機能に近いものですね。
今回はRAW同時記録で同じ写真をカラークロームブルー有り無しで用意しましたので機能の効果を見てみましょう。
RAW撮影をしてLightroom等で編集すると、カラークロームブルーの機能は反映されません。
(富士フイルム専用アプリ X-RAW STUIDOでは反映されます)
今回はすべての作例でカラークロームブルーは「弱」、フィルムシミュレーションは「PROVIA」を選択し、RAWファイルは撮影したままの撮って出しです。
静岡は法多山で試し撮り!
今回は暇つぶしに法多山で遊んできました。
まずはカラークロームブルーがあるときー
ないときー
左上の空を見比べれば良く分かりますが空の青が強調されていることが分かります。
OFFの時の写真はデジカメで撮った時によく見られる白っぽい状態となっています。
白っぽいと言ってもRAWだとちゃんと色情報が残っているので空だけを範囲選択して青味を立ち上げれば上の写真と同じようには仕上げれられますが。
それがめんどくさいんじゃい
と思う人は多いはず(笑)
天を仰げばよく分かる
空を撮れば一目瞭然です。
こちらはONの状態。
カラークロームブルーが弱だと自然に青みを立ち上げてくれますし、強にすればスマホで撮ったHDRのような空に仕上がります。
こちらはOFFの写真。写真歴が長い方はこちらのほうが自然な色味と好まれるかもしれません。
ただ最近は悲しいかなスマホの記憶色よりの絵作りが好まれがちなのでこの写真でも上の方が好みな方が多そうです。
暗部にAEする場合は特に効果的
寺院の外観撮影などで建物にAF+AEする場合、普通だと寺院の暗部に露出を合わせるので空がますます白くなってしまいがちです。
この写真は手前の建物にAF+AEしたものです。
対してカラークロームブルーがONになっている状態はこちら。
空の色がしっかりと乗りました。
基本的にデジカメのRAWはしっかりと色情報が残っていますので、スマホのように多重露光をせずとも各色を立ち上げれます。
カラークロームブルーはRAWデータから青を立ち上げる機能なのでHDRとは異なります。
ハイライトが強いシーンでも使える
日光が差すようなシチュエーションでは写真が白飛びしがちですが、カラークロームブルーをONにするとそちらも抑えられます。
ONにすると…
空の青みが強調され白飛びが抑えられました。
写真的にもちょっとエモい感じに仕上がりますね。
解放で近接撮影でも機能する
当然ですがF値解放かつ近接撮影をした場合でも空は青く写ります。
メインで使っているマイクロフォーサーズだと毎回RAWでこの色味まで持って行っていますが、フジだと撮って出しでこれが出るのでめちゃくちゃありがたい…
今回はすべての写真をRAWとJPEG同時記録で撮影しましたが、自分で露出失敗したり影で撮影したもの以外はJPEGの方がキレイに撮れいていました。
やっぱりフジの色は良い!と盲目になるつもりはありませんでしが、やっぱフジの色ってめっちゃいいな。
何が一番いいかというと、撮影後の編集の手間が大幅に減った点。
メインで使っているLUMIXの絵作りもかなり好きですが、マイクロフォーサーズはRAWで撮ってノイズ処理してシャドウ立ち上げて~と旅行後の作業が多くて中々大変でしがたが、フジの場合そのままOKになることが多いです。
システムとして考えればマイクロフォーサーズの軽量性とレンズ描写力は旅行にはぴったりだと思いますが。
カラークロームブルーは「弱」で常時ONがおすすめ
いかがでしたか?
僕は旅行撮影の場合、カラークロームブルーを常時ONで使用しています。
旅行こそより記憶色で美しく記録したいもの。カラークロームブルーはおすすめですよ。
ちなみにフィルムシミュレーション「ベルビア」とカラークロームブルー「強」でONにすると真冬の空も真夏のクオリティ(笑)
今回の撮影機材
今回の作例はすべてX100Vで撮影しています。シャープな写真が撮れてサイコーです。
FUJIFILM 機材レビュー記事 一覧
当ブログに掲載しているFUJIFILMの機材レビュー記事一覧はこちら!作例多めです。