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FUJIFILM XF16mmF2.8 R WR レビュー 軽量コンパクトなスナップ広角レンズ

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目次

作例紹介

広角単焦点でかつ軽量コンパクトな組み合わせということで、街中スナップとロードバイクのライドで使用してみました。

街中スナップ

とはいっても僕の住んでいるところは田舎なので街中ってほどでもないんですが…(笑)

石垣です。焦点距離16mmは35mm換算で24mm相当の画角なので自分の認識範囲以上が写る印象です。

F8.0まで絞っていますが、もう完全なパンフォーカス。

あっ!よく見ると家の軒下に猫がいますね。これを撮りたかったんですよ!でも普段猫は中望遠での撮影が主体なのでカメラを向けた瞬間「小さっ」と声が出てしまいました(笑)

公園の一角。これは解放F2.8でキリンの滑り台にピントを合わせています。

解放でも深度は深く、夜間のスナップでも積極的に絞りを開いていけますね。

コンパクトなレンズなので周辺減光の懸念はありましたが、控えめなF値ということもあり解放でもそれほど減光は目立ちません。

単焦点らしくシャープな描写とコントラストで良い感じです。

基本的にボケにくいレンズですが最短撮影距離17cmまで寄れるのでグッとよれば多少は背景の整理が可能です。

Xマウントには同じ焦点距離で解放F値が1.4の大口径プライムシリーズ「XF16mmF1.4 R WR」がありますが、あちらはもっとグワっとボカせます。F値は正義なのです。

しかしこのコンパクトさなのに象の像(笑)の肌の質感がしっかりと描写されています。夜のが難しい都市部のストリートフォトで建物なんか撮ったりしたら楽しいでしょうね。

寄れる広角レンズの楽しみ方はパースを強く聞かせた構図だと思います。

特に花を下から撮ってあげれば迫力の表現が可能です。あいにくの曇り空でしたが日差しが出ていればもっと面白い表現ができたかも。

モノクロで縦構図を撮ってみました。どんよりした空の中佇む電柱も広角レンズなら迫力満点で描写できます。

標準や中望遠ではこうはいきません。

広角レンズはそのパースのおかげで中央の被写体が遠くに感じます。僕の足もこんなに長く(笑)

もっと足が長くなりたかったなと思う今日この頃。

あえて水平を取らない構図も面白いです。

逆光の森を利用して背景を切るように入れるのがミソ(ってデジタルカメラマガジンで言ってた)。

ロードバイクでフォトライド

レンズを取り付けた状態で788gは体への負担もかなり少ないです。という事で自転車のライドに背負って持って行ってみましたよ。

仕事終わりのトレーニングとしてヒルクライムに向かう道中で田園風景をパチリ。

基本的に普段のロードバイクのライドで風景撮影に使う画角は換算24mmもあれば十分です。近くの景色なら見慣れていますからね。

単焦点レンズらしく端正な描写です。フジで16mmが使えるレンズはXF16mmF1.4のほか、XF16-80mmF4、XF16-55mmF2.8、XC15-45mmF3.5-5.6などがあります。僕はXF16-80mmF4を持っていますが、あのレンズは逆光に非常に弱いので広角で日光が入るようなシチュエーションではコントラストの低下が気になります。

XF16mmF2.8は逆行耐性も良好で、しっかりと風景を撮影できる印象です。

さてヒルクライムも終わりました。

やはり重量の軽いレンズは素晴らしい。普段はXF16-80mmF4でライドに出かけますが、レンズ重量の軽さに加えて全長も短いのでカメラがお辞儀しにくく背負っている時の負担は段違いです。

そして写りも端正でシャープ。広角レンズは星でも取らない限り基本絞っていきますから、解放F値を抑えてコンパクトに作ってくれた本レンズの強さはロードバイクのフォトライドでも際立ちます。

クラシッククロームの作例。曇り空と葉っぱが良い感じにかすれてしっとりとした印象で撮影できました。

換算24mmは少々移りすぎてしまうなぁ…と思う時もありますが、そんな時はズイっと寄っていきましょう。

16mm F2.8 1/12sec ISO1600

高架からフェンス越しに撮影した写真です。フェンスのボケ味やレールのシャープさはいかがでしょうか?

X-T4の強力な手振れ補正を生かしてISO1600、1/12secで撮ってみました。X-Trans CMOS4の高感度耐性は元マイクロフォーサーズ使いとしては素晴らしいの一言。個人的にはISO6400まで許容範囲です。

16mm F2.8 2/5sec ISO160

2/5秒という半端なシャッタースピードですが手持ちで撮影してみました。

しっかり移る明るい単焦点が1本あれば色んな表現ができますね。

もう日没も近いですがしっかりと風景を描写してくれました。

日を改めてフォトライドに使用。会社でロードバイクに乗る後輩と走りに行きました。後輩は結構速いのでレンズだけでも軽量化して置いて行かれないようにということです(笑)

16mmだとかなりパースが付くのでロードバイクをカッコよくとるのは少し難しいですね…。

そんな時には富士フイルムのカメラに搭載された「スポーツファインダーモード」で撮影してみてください。画素数は落ちますが1.25倍クロップで撮れるので焦点距離20mm(換算30mm相当)の画角でフレーミングできます。それでもちょっとパースがきついけど。

最後に広角らしい風景を一枚。

登っていく女性ハイカーの皆さん。どうやらハイキング仲間のようでワイワイと楽しそうに石段を進まれています。自分が年を取ってもこういう仲間がいる人生でありたいなぁ。

コンパクトさが光るXマウントの広角単焦点

ということでXF16mmF2.8 R WRのレビューでした。

マイクロフォーサーズレンズとタメが張れるコンパクトさのレンズながらAPS-Cフォーマットと相まって非常に良い写りをしてくれました。

ストリートスナップでも使いやすい画角ですし、現行のX-Trans CMOS4ならトリミング耐性もある画素数なので広く写るレンズが使いやすいです。

おまけに絞りリング付きでしっかり防塵防滴。楽しくカメラで遊ぶにはもってこいのレンズですね。

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