作例レビュー
APS-Cの広角レンズでありながら深度のコントロールが楽しめる
まず解放で1枚。解放の描写は初期フジノンレンズらしく柔らかめです。
XF35mmF1.4やXF18mmF2.0も解放では同様の描写傾向ほどですが、XF35mmF1.4ほどオールドライクなボケも出ず使いやすいです。
代替わりした新型XF23mmF1.4は解放からカリカリのX100Vに近い描写なので、夜景や星空など解放での描写性を重視される方は新型をチョイスする方が良いかと思います。
やや収差を感じるボケ方をする解放付近ですが、F2.8くらいまで絞ると端正な写りに変わってきてF5.6でピークの解像度を得ることができます。
ストリートスナップやお散歩に使われる方は絞りリングをF4~5.6あたりで止めておくと取れ高が高いかと思います。
こちらも解放で一枚。
レンズ自体の色乗りは大変良く、XF35mmF1.4に似たコッテリした描写がお気に入りです。
旅行には便利ズームXF16-80mmF4を中心にレンズを選びますが、XF16-80mmはお世辞にも描写の良いレンズとは言えないので最後の方はいつもこのレンズとXF35mmF1.4で撮っていたりします(笑)
前ページの本体レビューでも書きましたがX-4と合わせて1kg以下、レンズ全長が短いことも相まって非常に持ち運びがしやすく休日のお供なんかにも最高です。この写真はハンモックに寝そべり腹にのっけて撮りました(笑)
F2.8で羊の毛も十分な解像感。被写体に合わせて深度を調整すべく絞りリングをチキチキと操作するのが至福のひと時。
昨今は絞りリング付きのレンズが他社でも増えてきましたが、やっぱりリング付きは楽しいですね。
F2.0で野良猫をパシャリ。可愛いです。
インナーフォーカスのステッピングモータ式AFなので、全群繰り出しのXF35mmF1.4やXF18mm2.0などのようにガコガコ鳴らない点も良いですね。
絞り解放付近でのピント精度がめちゃくちゃ高いわけではないので、X-H2などの次世代高画素機にはリニアモーター採用の高精度AFが可能な新型のほうがおすすめです。
F4.0で葉っぱもくっきり描写。ところでこの異様にシャープな葉脈の木は何の木なのでしょうか?
写真は好きですが植物と鳥には詳しくないのでもっと勉強したいです。
APS-Cの遠景ならF8でほぼパンフォーカスに近い撮影ができます。換算35mmのレンズは日本の観光地にピッタリで建物も美しく収めることが可能です。
昔はもっと広角を…と思っていましたが、最近は換算35mmの画角があれば基本的に事足りるなぁと思うようになりました。
変に広角でなんでも詰め込むより写したいものが撮れるような気がします。35mmは見た景色がそのまま切り取れる画角というのも良いですね。
最短撮影距離が28cm。リニューアルされたII型が19cmとかなり寄れることもあり基本的に寄れないレンズ扱いされてしまいますが、画角的な要素で考えると十分かと思います(使っていて寄れないことに不便と思うケースが少ない)。
寄れないのが物足りなければスポーツファインダーモードで1.25倍クロップをかけて使うのもアリですね。
最短撮影距離付近での描写です。手すりのサビの描写が中々良い感じ。
寄ればしっかりと背景もボカせます。解放F値の被写界深度はフルサイズ35mmF1.8クラスなので必要十分ではないでしょうか。
ボケ味も騒がしい感じはせず美しいと思います。
絞れば端正かつ色のりの良い描写をするので写真のような遠景を混ぜた撮影にももってこいです。
プラプラ持ち歩いて気になるものをバシャバシャ撮るのが楽しみ方かも。
やはりスナップが楽しい!良いレンズです!これ一本で旅に出たいと思わせるレンズです。
新型が出てもまだまだ一級品
ということでXF23mmF1.4 Rのレビューでした。
II型がデビューしディスコンになってしまいましたがその写りは作例の通り素晴らしいものがあります。
なによりこの太めの鏡筒と角型フードのカッコよさがたまりません。いまなら新品も中古美品もかなりお安く買えるのでぜひご検討されてはいかがでしょうか?
正直ディスコンにするには惜しいレンズです!
気になる方はまずレンタル
一緒にカッコイイ角型フードもぜひゲットしておきましょう(笑)
富士フイルムの新型F1.4レンズはすごい性能らしい!?18mmF1.4のレビューもありますので高性能さを読んで味わってください!
カメラ、レンズ、機材はどれも高いですよね?買って失敗したらどうしよう…
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ちなみに新型XF23mmF1.4 R LM WR
FUJIFILM 機材レビュー記事 一覧
当ブログに掲載しているFUJIFILMの機材レビュー記事一覧はこちら!作例多めです。