LUMIX S5 レンズキット 実写レビュー
それでは実写レビューに参りましょう!
今回はレンズキット付属のレンズ LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6のほか、標準ズーム LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.を使用しています。それではご覧ください。
掲載写真は撮って出し微調整やRAW現像など様々です
旅行やお散歩スナップで
LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6
フルサイズでスナップは中々重苦しいですが、田舎者なので大丈夫(笑)

まずは広角端20mmでの写りをチェック。いやぁワイドですねぇ。キリっとした描写もすばらしく旅行ズームとしてはかなりありがたいレンズと言えます。

同じ位置から昨今では標準レンズの始まりの定番と言える24mmの画角で一枚…あれ十分広い画角のはずなのにかなり狭く感じてしまいます…。やはり20mm始まりのレンズはすごいですね。いままで写せなかったものがダイナミックに写せます。
こちらの作例はLUMIX Sシリーズから搭載された L.クラシックネオ というフォトスタイルを当てています。あっさりした色味と淡いコントラストが美しいです。これでポートレート撮るといい感じですよ。

LUMIX S5の特筆すべき点はその手振れ補正機能。CIPAで5段とスペック上は普通ですが、上記作例のように1秒でもブレずに撮影が可能でした。
オリンパスのカメラにあるライブNDのような機能はありませんが、この手振れ補正機能があれば積極的にスローシャッターを狙っていけますね。

良い感じの老夫婦です。F値可変ズームのためズーミングで中途半端なF値になりますが、フルサイズはF4.7でもそこそこボケるのがすごいです。マイクロフォーサーズならほぼパンフォーカスになってしまいますから。反面風景写真ではF16くらいまで絞らないとパンフォーカスになりませんが、絞りによる変化が楽しめるので非常に好意的に受け止めています。

キットレンズは絞り羽根が9枚なので攻防は18本出ますがそこまでくっきりはっきりとはしていません。逆光シチュエーションでゴーストが発生していますが良く押さえられていると思います。
LUMIX S 24-105mm F4

L.クラシックネオで撮ると勝手に良い感じになる良い一例。ほかにも動画向きですがスチルでもいい感じのフラットなどパナのフォトスタイルは富士フイルムのフィルムシミュレーションにも負けません。

焼津の街並みを手中に収めるの図。これは3脚ハイレゾを使いました。画像はブログ用に圧縮して小さいですが、元データは12000×8000の約50MBあります(笑)

等倍表示した中央ちょい下の街並みのアップです。なんじゃこの解像度(笑)
LUIMIXのハイレゾショットは合成スピードも精度もオリンパスのハイレゾより優秀と評判です。しかしこれはすごいですね…手持ちができないのが残念ですが。
登山で
LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6
山でも大活躍のキットレンズ。すでに1700mアップの白山登山でも試して来たので実績も十分!

白山の山頂から見下ろす雪の残る湖。白山が霊峰だと分かる1枚です。
こういう写真でもフルサイズのダイナミックレンジの広さや諧調性を感じます。そして雄大な景色を20mmで手に収める感覚はやっぱり楽しい。

おっと思ったら望遠端60mmで風景を引き寄せられます。広大な山では60mmでも十分な圧縮効果。
これでも物足りないという方はS5に搭載されているExテレコンを使えば1.4倍クロップができるので84mm相当までズーム域を扱うことができます。クロップしても4Kの解像度は確保できるので安心です。

本レンズは最短撮影倍率0.43、焦点距離26mm付近で撮影が可能15cmのマクロ性能を有しており、パナソニックの技術力の高さが伺えます。
山歩き時の花撮りやテーブルフォトなんかでも大活躍です。
LUMIX S 24-105mm F4

24-105は中望遠域が使えるのとレンズ自体が明るいのでボケを利用した奥行き感のある写真が撮れます。色の濃淡や雰囲気も20-60mmより一枚上手な印象です。

マクロ性能も高いので普通に使っていて困ることはまずありません。他社レンズでここまで寄れるレンズは少なく、各社24-105mmレンズの中で最も性能が高いレンズと言って過言ではありません。

LUMIX S5に付けるとトータルで1.5kg弱あるので決して軽い組み合わせとは言えませんが、登山の場合リュックにカメラをマウントできるのでそれほど重さは気になりません。
LUMIX S5とレンズに手振れ補正機能を搭載している24-105mmを組み合わせると Dual I.S. 2という協調手振れ補正機能が働き6.5段分の補正効果が得られます。中望遠域でもファインダー象が止まるすごさを体感してほしい(笑)
ロードバイクで
LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6
軽量なキットレンズはロードバイクのロングライドにもピッタリ。カメラもレンズも防塵防滴なので安心して使えます。

ロードバイクでは日本国道最高到達地点こと渋峠を踏破してきました。ロードバイクに乗る時はカメラはたすきがけなのでレンズが重いとカメラがお辞儀してストラップが食い込むのですが、レンズの軽いS5と20-60mmは快適に登れました。

ああ素晴らしいダイナミックな景色。思い出が鮮やかによみがえります。これ日本ですよ(笑)

人間現金なもので一度20mmを味わうともっと広くと思ってしまうのが面白いところ。望遠は望遠でもっと遠くをとか思っちゃうんですけど(笑)
LUMIX S 24-105mm F4
登山ではまぁまぁ行けたけどロードバイクでは重すぎて無理!(笑)

レンズが重いとたすきがけのロードバイクではやっぱりしんどく、気温が高いとカメラを取りまわす気もあまりおきません(笑)

ただやはり圧縮効果を生かした撮影やボケを作った撮影ができるのは楽しいです。

あとバイク単体を歪まず撮りたい場合などは望遠域が欲しいですね。多少解像度が落ちてもいいなら20-60mmにExテレコンでもよいですが…。
星景
LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6
キットレンズ S20-60mmはそこそこ明るいのでS5の高い高感度耐性と合わせて簡単に星が撮れます!

こちらは白山登山に向かう道中、白川村で撮った1枚。ISO8000とキットレンズでこれよ!?デュアルネイティブISOというテクノロジーで素晴らしい高感度耐性を誇っています。
この写真が撮れた時、自分はフルサイズLマウントへの完全移行しようと決めたのでありました。
こちらの写真はケンコーのプロソフトンクリア(W)を使用して星を大きくしています。

こちらは静岡県御前崎市にてライブコンポジットを使って撮った画像。何度も言いますがコレF3.5のキットレンズですよ。

これも好き。星景に雲は不要なものですが僕は雲アリも好き。アニメのワンシーンやゲームの背景みたいです。
なにより素晴らしいのはRAW現像耐性。かなり弄れます。ここは如実にセンサーサイズを感じるところ。
猫!
LUMIX S 24-105mm F4
このレンズは猫ちゃんも可愛く撮れるぞ!

可愛いし、ボケも良い…。素晴らしい標準ズームだ。もうちょい望遠が欲しい時もあるけど。

LUMIX S5には動物瞳認識がありますので、その機能をONにしてAF-Cモードにシャッタースピードは1/250sec前後にしておけばカメラを向けるだけでジャスピンの猫ちゃんが撮れます。楽すぎてあくびがでます(笑)
高感度耐性も非常に高いカメラなのでISO4000とかになっても安心して撮影できます。
パナソニックのカメラは像面位相差を使わず空間認識DFDという技術とコントラストAFでピントを合わせる方式で、これが一部のカメラオタクからAF性能が低いと攻撃される要員になっているのですが、長らくパナのAFを使っている身としては本当にパナのカメラを使ったことがあるのか?という感想です。
瞳検出の精度やスピードも速く、コントラストAFの精度も高いので僕は全く困ったことがないです。

24-105mm F4というよりLUMIXのレンズはニコンレンズのように解像番長ではないため優しい雰囲気の写真に適しています。フォトスタイルもローコントラストなものが多いので相性抜群です。
LUMIX24-105mmもレンズレビューを書きましたのでぜひお読みください!⇓

なんでも撮れるカメラになんでも撮れる優秀なレンズ群

以上、LUMIX S5 と 20-60mmレンズキット(と24-105mm)のレビューでした。
基本的にパナソニックのカメラは大ファンなのですが、フルサイズSシリーズを使ってますますファンになりました。

使いやすくて色も良い、とにかくサイコーのフルサイズミラーレスです!
⇓今回撮影に使った24-105mmはこちら!
2023年2月に後継機 LUMIX S5IIが発売されました!
当ブログでも2記事にわたってレビューしていますので、後継機の情報が気になる方はぜひチェック!




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