実写レビュー
スナップやロードバイク、物撮りで使ってみましたよ!
そのコンパクトさはスナップで生きる
このレンズなら街中でも大口径スナップ!
F2.8ズームと言えば基本的に「決意して持っていかないといけないもの」でした。やはり重いし大きいです。
しかしこのシグマ28-70mm F2.8は良くあるフルサイズF4ズームより軽くて小さいです。お散歩で1本持ち歩くにもベストと言ってよいレンズですね。気軽に撮ればいいんです。
続いてテレ端70mmでの一枚。絞りはF2.8ですが解像感とボケのバランスが素晴らしいと思います。
普段はLUMIX S 24-105 F4を使用しているのでワイド端もテレ端も足りていないですが、広角側が28mm、望遠側が70mmのズームレンジはとりあえず広角~や、体を動かさず望遠~とならなくて良いと思います。
AF性能はコントラストAFのLUMIX S5の場合、AF-SではLUMIX純正レンズと同等の速さですが、AF-Cではやや追従が甘いです。
像面位相差AFが搭載されたS5IIではAF-S、AF-C共に良好なスピードと追従性を誇ります。
シグマのレンズは基本的にソニーEマウントで開発されているので位相差AFの方が高性能になりますね。
良好な解像度
テレ端の作例。
寄れまくれるLUMIX 24-105mm F4を使っているので最短撮影距離には物足りなさを感じますが、テレ端までズームしても、被写体に寄っても解像度を損なう事のないキリっとした写りは素晴らしいの一言。
本レンズはLUMIX 24-105mm F4と比較するとほぼ全域で、テレ端に向かうほど解像度が勝る印象です。
このあたりのシャープな写りは流石シグマといったところ。手振れ補正を搭載しないレンズなのでより有利なのもあるかもしれませんね。
こちらはテレ端でF10まで絞り込んでみました。やはりしっかりとした解像感です。
こちらはテレ端の最大撮影倍率付近。もうバッキバキです。
大変気持ちの良い解像感のレンズなので、ネイチャーやストリートフォトなんかでもピッタリと言えますね。
LUMIX レンズと比較するとあっさりな色味
LUMIX Sシリーズレンズはどちらかというと暖色系のこってりとした色味のレンズが多いですが、シグマのレンズは寒色系のあっさりとした傾向です。
同じ構図を撮り比べたら明らかに分かる色味の差があるので、好みに合わせてチョイスしましょう。
解放の周辺減光は強め
空を見ればわかりますが解放での周辺減光はかなり強めです。
昨今のシグマコンテンポラリーラインやiシリーズは小型軽量を重視しているため周辺減光はやや強いものが多いです。
気になるようでしたら撮影データに補正をかけてあげると良いでしょう。
周辺減光はF5.6~8.0あたりまで絞ればほぼ気にならなくなります。
風景ではきちっと絞っていきましょう。
歪曲収差は問題なし
レンズの歪曲はうまく補正されほぼ気になりません。
歪曲収差は味なんて言う方もいますが、個人的にはまっすぐなものはまっすぐ写ってこそナンボなので、本レンズのゆがみの少なさは非常に高評価です。
軽さを生かしてアウトドアにも
ロードバイクで持ちだしてみました。カメラはLUMIX S5II。
28mm始まりは昨今のズームレンズでは少々物足りないかもしれまんが、ロードバイクを入れて風景を撮る分には割とちょうどいいレンジです。
個人的に28mm以下の画角でバイクを一緒に撮ると、バイクのゆがみの方が気になってきます。
同じ場所ですが、縦構図かつズーミングでバイクを主体に撮ってみました。
やはりこのあたりは大口径ズームの本領発揮。豊かなボケ感でバイクを浮き上がらせてくれます。
個人的にバイク単体を綺麗に撮るためにズームレンジは広いほうが良いのですが、こうしてみるとやっぱボケるレンズは良いですね(笑)
テレ端でバイク単体をパシャリ。
バイク単体を撮る時は120mm~135mmくらいがオイシイところなので、70mmではややバイクのゆがみを感じてしまいますね。
背景をやや入れて(バイクから離れて)パースを抑えるか、LUMIXカメラならExテレコンなどを使ってクロップ撮影すると良いでしょう。
普段写真主体で乗る時はS 24-105 F4を使いますが、軽くしたい時はS 20-60mm F3.5-5.6を使っています。
28-70mm F2.8 DG DNはその中間に位置するレンズと言えます。
バイク単体の見た目も重要視するなら24-105、風景や軽さを重視するなら20-60mm、明るさやボケを重視するなら28-70mmといった感じで十分住み別けられます。
夜景や星も撮れちゃう
明るいレンズなので夜景や星ももちろんOK。
夜の散歩スナップにも気軽に持ち出しちゃおう。
レンズに手振れ補正はありませんがLUMIXのカメラなら超強力な手振れ補正が効きますので問題ありません。
夜景でも見事な解像感。
照明を入れていますがゴーストやフレアの発生も良く抑えられていると思います。
皆既日食と一緒に星景を撮ってみました。
28mmでF2.8ですからやや星景には物足りませんが、縦構図などをうまく使えば中々楽しめます。
こちらでは星景用のソフトフィルターを使用。フィルター径は67mmなのでLUMIXの単焦点にも流用できます。
ブツ撮りやイベント撮影でも便利
解像感が非常に高いレンズなのでフィギュアやガンプラといった模型の撮影にも便利です。
焦点距離が70mmまでなのでテレ端でもややパースの影響がでますが、人やロボットいった被写体にはそのくらいが迫力が出てちょうどいいですね。
僕は模型イベントの混んだ会場で邪魔にならない本レンズをレンタルしてもっていくことが多く、ブツ撮りに適した解像感を思う存分楽しんでいます。
Lマウントでもおすすめの隙なしレンズ!
というこでSIGMA 28-70mm F2.8 DG DN Contemporaryのレビューでした。
焦点距離は控えめながらもこの軽さと明るさと解像感の3者両立は素晴らしいの一言。
使っているとLマウントユーザーの多くが持っているであろう20-60mmと意外と競合しないと感じるので、Lマウント最初の1本でなく2本目としても十分おすすめできるレンズです。
ただ自分は何度もレンタルしているのですが購入に至っていません。そこはやっぱりズームの向きが他に持ってるパナレンズと合わないからなのですねぇ。もったいないぞシグマ。
ズームの向きが気にならない方、シグマの写りが好きな方には問答無用でおすすめの素晴らしいレンズです。
カメラ、レンズ、機材はどれも高いですよね?買って失敗したらどうしよう…
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Lマウント 機材レビュー記事 一覧
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