XF10-24mmF4 R OIS WR を登山でチェック!
年末に地元の兵庫県に帰ったのでその際に山で試してみましたよ!
登山口の前に僕が通っていた小学校があるのでパシャリ。卒業したのは22年前になりますが全然変わっていません。
これが広角端10mmの威力。自分の見ている景色以上に移すことができます。
入山してぐいぐい山を登っていきます。
奥に後から登ってきたおばあさんがいます。とても小さいので遠くにいるように見えますが、距離的には15mほどしか離れていません。
広角ズームは切り取る範囲が広い分、近くのものがより遠くに感じられて写ります。なんで写せるのでただの記録写真を量産してしまいがちなのが難しいところですが、高さや角度を使って構図を作っていくといい感じになると思います。
単調な絵になりがちな場合は木々や自分の影を使ったコントラスト強めの写真を撮ったりしても面白いかも。
低山なら余裕をもってカメラで遊べるのが良いところですね。
広角レンズの楽しさは俯瞰や煽りといった高さ方向を生かした撮影です。
登山で森の中に入る場合などはぜひカメラのレンズを上に向けてみてください。数々の木が真ん中に集中するようなダイナミックな構図が撮影できます。
最短撮影距離24cmと十分に寄れる特性と絞り解放F値4を使えば、ボケにくい超広角ズームでもそれなりのボケ感を得ることができます。
この写真はフィルムシミュレーションもエテルナを選んで淡い感じに仕上げてみました。
さて山頂が近づいてまいりましたよ。この山は城山と地元では呼ばれていて、その名の通り山頂には戦国時代にあった城の跡があります。NHK大河ドラマ麒麟が来るで舞台となったらしいです(見ていないので良く知りません)
写真自体は広角端の単調なものですが、年末に振った雪の残り具合や崩れやすい丹波の冬空の代わり具合が良い感じに写っていると思います。FUJIFILMのカメラはAPS-Cですが、ダイナミックレンジも広く諧調豊か、何よりこの色が良いのがポイントです。
山頂で意地悪な逆光たっぷりシチュエーションで撮影してみました。
良いですねこのレンズ。コントラストの低下も良く抑えられていると思います。XF16-80mmがとても逆光に弱いレンズなので尚更その良さが引き立ちます。広角レンズとしてはかなり使いやすいレンズかと思います。
望遠端の描写です。多くのレビューサイトで望遠端の解像度が落ちがちという評価でしたが、自分もそう感じました。
かといって使えないかというとそうではなく、癖の強い超広角ズームでありながらレンズ交換せず使いやすい35mm域までもってこれるのは大きな武器かと思います。
下山していきます。帰りはルートを変えてガレ場を進む。
広角端で全体をガーっと映していますが、全体の改造感は中々のものじゃないですか?このレンズ壁や岩肌などと言ったものを撮るとしっかりシャープに景色をとらえてくれる良いレンズなんですよ。
そして無事下山。ふもとの神社にあった石像をパチリ。
降雪後のハイキングだったこともあり雪解けの地面や木々からの雫を食らいながら歩いていましたが、防塵防滴のインナーズームということで安心して山歩きができました。
ちょっとほしいなコレ…
いやぁ超広角ズームがあると散歩や登山が楽しいですね。ついつい広角端ばかり使って単調な写真を量産してしまうのと、もうあと一息のズーム域が欲しくなる時があるので、XF35mmF1.4などの神レンズなどと一緒に使っていくと良いかと思います。
旅行にも便利!
X100Vのおかげで換算35mmがあれば基本なんでも撮れちゃう体になっていますが、旅行などではそうはいきません。
観光地や海外では意外と狭い場所で撮りたい被写体が多いものです。そんな時はやはり超広角が大活躍。御覧のようにスパーんと景色が入れられます。見たままに撮れないパースが付くからこそ、思い出が鮮やかに残るというものです。
広角レンズらしいパースはもちろんありますが、歪曲収差は綺麗に補正されるので建物がまっすぐビシっと写るのも旅行派には嬉しいポイント。海外旅行や都会に出たらやっぱり広角域が欲しくなる建物が多いですからね。
手振れ補正で夜景もしっかり
先代モデルXF10-24mmF4 R OISにも手振れ補正はありましたが、今回のモデルチェンジで手振れ補正機能がさらに1段アップし3.5段となりました。広角レンズは手振れしにくいですが、手持ちの夜景撮影などではやはり便利です。
街灯しかない箱根の街並みでもISO1600でとらえることができました。(手振れ補正についてはX-T4の効果もあるかもしれませんが…ってそういや富士フイルムって手振れ補正の協調補正とかするんですかね)
星空も撮れるぞ!
通しF4のズームレンズなので星撮りには向かないように感じますが、これが中々良い感じに撮れてしまいます。もちろん3脚は使っていますよ。
環境にもよりますがISO4000くらいを使えば星が流れないシャッタースピードギリギリで8秒露光をして適正露出くらいで撮影できます。
ここぞという場合はXF14mmF2.8やXF18mmF1.4などと言った明るい単焦点を使いたいですが、やはりダイナミックな星空撮影には広角レンズが必須ですよね~。
中々良い写りでしょう?X-trans CMOS4は高感度も素晴らしく良いので個人的にはISO6400でも全然許容範囲。夜の路地裏などで粒状感が欲しい場合はISO8000を使いうこともあります。
アウトドアにも旅行にも夜景も星もいけちゃう万能超広角ズーム
ということでXF10-24mmF4 R OIS WRのレビューでした。借りて使ってみてその性能に大満足。
一部では光学系を変えないことに対する批判もありましたが、元々素性の良いレンズなのか写りに関しては中々のものです。それでいて防塵防滴、耐寒-10℃、手振れ補正付の強化とアウトドアスペックに仕上がった本レンズ。
インナーズームで使いやすく所有感も良好とまさにAPS-C用超広角ズームのベストバランスレンズと言えるでしょう。
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