作例紹介
換算27mmはスマホでよくある焦点距離のひとつ!近場や小旅行でプラプラと撮り歩いてみましたよ!
最初に手のひらで解像とボケみのチェック
いつもレンズを入手したら最初に開放で手のひらを撮っています。
この見事な解像感と色乗りとボケ、素晴らしくないですか?うおおおと唸ってしまいましたよ。
明らかに今までのフジノンレンズと違う解放描写だ…
砂丘でスナップ
散歩中に見かけた水門を撮影してみました。F8まで絞りましたが撮れる写真は非常にシャープです。空の青から建物の白まで粘り強く映してくれていると思います。
今度は開放F1.4で遠景を撮影してみました。F1.4で遠景を撮ると意味は…とも思いますが、開放でも周辺までシャープに写ってくれます。明るさも相まって周辺減光はそれなりにありますが、補正でクリアすれば良いでしょう。
F4程度まで絞れば周辺減光も落ち着きシャープさはさらに増します。
18mmの焦点距離はボケにくいためF4かF5.6まで絞れば十分な被写界深度になると思います。最近の高性能レンズは開放かから解像のピークが出る設計のものが多いのでオイシイ解像の絞り値は昔のレンズより1~2段低くなっている印象です。
昔はある程度絞らないと画質が甘いレンズが多かったですが、最近の高解像度レンズの絞りはシャッタースピード確保よりも被写界深度のコントールのためにあるような感じですね。
最短撮影距離20cmとマクロ自慢のマイクロフォーサーズ並みに寄れるレンズです。
開放で撮影してみましたが。ピント面の強烈な解像感からなだらかにボケていく様にはうっとりとしてしまいますね。
寄れる特性と開放F値をうまく利用すれば18mmでもしっかりとボケを作ることが可能です。周辺減光とも相まっていい雰囲気の写真になりました。結構お気に入りの1枚です。
モアレではありません。砂丘の砂の波打ちです(笑)。F2での撮影ですが隅々まできっちりと解像しています。
写りが良すぎて本当にフジのレンズか?と思ってしまいました(笑)。これまで解像よりも雰囲気や味わい重視、悪く言えば甘いレンズが多かったフジのレンズですが、新世代レンズは明確に高機能、高解像のコンセプトで攻めてくるようですね。
僕はX100Vも持っていますが、あちらのレンズも味わいより開放から使える高解像がウリでした。
低解像度の写真を高解像にするのは加工でも難しいですがその逆は割と自由度が高いので、良い写真の素材を撮るという点ではしっかり解像してくれるレンズの方が使いやすくていいと思います。
これまでのフジノンレンズは絞っても接写が甘いなどクセ玉が多かったですが、このレンズは近づこうが遠かろうが素晴らしい高解像度です。
被写体に寄った場合の背景ボケがぐるぐるするXF50mmF2などと違い背景のボケは非常に滑らか。焦点距離が短いのでボケ量こそ少ないですがじんわりと緩むボケ味は使いやすいと思います。
がっつり逆光を入れてもコントラストの低下はわずか、フレアやゴーストの発生もなくめちゃくちゃ逆光耐性の高いレンズです。
いやはや本当にいいレンズだ。新世代フジノンレンズの光学性能はマジで素晴らしいですね。
鎌倉小旅行
ドライブも兼ねて箱根から鎌倉まで旅行のお供として持ち込みました。
これは箱根駅伝栄光の碑。18mmはスマホに近い画角。お手軽になんでもパシャっと撮ればいいんです。
リニアモーターを採用したAFは非常に素早くその音も小さいので、観光地などでもストレスなく撮影が楽しめるのは大きなメリットです。
木の枝も1本1本カリッと解像します。枝の細い部分は空の境目とのコントラスト差でフリンジが出やすいですが、このレンズはほぼ気にならないレベルの描写をしてくれますね。
鎌倉大仏です。これはRAWから色を弄り、少し周辺減光を足しています。
X-Trans CMOS4の優秀なセンサーと相まって、RAWにはしっかりと情報が残っていますから空の色から大仏の質感までしっかりと写ってくれました。
夜の鎌倉周辺です。こういうところではF1.4の明るさがありがたい。ISO640だけどシャッタースピードは1/70secを確保できたので歩行者を良い感じに止られました。
撮って出しですがこの明るさとシャドーハイライトの粘りは素晴らしいと思います。
猫カフェの看板。夜の街でもうっとりする艶のある色描写です。気軽にパシャパシャ撮っても良い感じになるのはさすが最新高性能レンズですね。
同じ画角にコンパクトプライムのXF18mmF2がありますが、あちらは開放の描写は甘めなので夜スナップでも少し絞りたくなります。対して新型XF18mmF1.4は開放からガンガン使えるのが大きなメリット。
写りのF1.4かコンパクトさのF2か悩ましいところですが、重さ大きさが許容できるなら断然F1.4がおすすめです。
星もめちゃくちゃ綺麗に撮れる
このレンズで一番関心したことは周辺画質と象の乱れの少なさです。星を撮るとわかりますがちゃんと星が点で写ります。
ちょっと家の前にでて三脚を構えてとって見ましたがこの美しさは素晴らしくないですか?
星はしっかりと点に写り、周辺の建物の屋根や電線もきっちり解像しています。いままでのXF単焦点でこの写りと解像感はなかなか味わえませんでした。
従来のレンズだと周辺の写りを勘案してF4程度まで絞りたくなることが多く、そうなってくるとISOかシャッタースピードを犠牲にしなければなりませんでしたが、開放から使える本レンズだとISOを低く抑えられるのでとてもきれいに星景の撮影が可能です。
雲がある星空も濃厚な色味で撮影可能。こちらシャッタースピード0.6secです。明るいレンズはマジ正義。
18mmの画角は星撮り用としは少し狭く感じますが、身近な場所での空や遠景を含めた星空の撮影にはピッタリかと思います。
まさしく新世代の神レンズ
ということでXF18mmF1.4 R LM WRのレビューでした。
この解像感、ボケみ、色の良さ…収差を徹底して押さえ込んだと富士フイルムが自身を持ってリリースした通りの写りを見せてくれました。まさしく新世代の神レンズと言えるでしょう。
日常の撮影から旅行まで高画質で高い描写をしてくれる本レンズ、所有感高まる高級な外観と相まって満足度はとても高いレンズだと思いますよ!
反面これまでの広角~標準XF単焦点レンズと比較すると大型化と重量増が気になるところですが、X-T4などのボディと組み合わせるとベストバランスと言っていい使いやすさ。
この写りを味わってしまうとサイズがどうのこうのとか気にならなくなると思いますよ!
個人的にXマウントでレンズ1本だけ選ぶならコレを推したい!
気になる方はまずレンタル
それでもやっぱり小さくて軽いレンズが良い!という方にXF18mmF2のレビューも用意しています!⇩
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FUJIFILM 機材レビュー記事 一覧
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