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FUJIFILM XF18mmF2 R レビュー パンケーキなスナップレンズ

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富士フイルムの広角単焦点レンズ XF18mmF2 Rのレビューです。

2012年2月18日にXマウント最初の単焦点レンズとして発売された最古のレンズです(他にXF35、60が同時発売)。

約10年前ということもあり古さを感じてしまいますが、そのパンケーキなサイズ感と軽さ、付属の角型フードのスタイリングの良さ、使いやすい換算27mmの画角から根強い人気を誇っています。

換算27mmといえばスマートフォンのカメラ画角に近く、スナップや日常の撮影に適したレンズですね。

今回はカメラレンタルのサブスクリプションサービス「GOOPASS」さんよりレンタルしてみました。

重量測定や使用感、皆様が良く気にされている全群繰り出し式によるAF動作音などを作例などを交えてご紹介しますよ。

KAZU

果たしてその性能はいかに!?

目次

FUJIFILM フジノンレンズ XF18mmF2 R レビュー

レンズスペックチェック

項目スペック
焦点距離18mm(35m換算 27mm)
F値F2.0~F16
最短撮影距離18cm
最大撮影倍率0.14倍
画角76.5°
最大径×長さ64.5×40.6 mm
構成レンズ枚数7群8枚
絞り羽枚数7枚
フィルター径52mm
重量116g(カタログ値)
鏡筒材質金属
防塵防滴無し
付属品前後キャップ、レンズフード、ラッピングクロス
余談:型式について

レンズ型式についてですが、XFがシリーズ名、18mmが焦点距離、F2が解放F値、Rが絞りリング有ということを示しています。

これに加えてリニアモーター駆動AFなら「LM」、防塵防滴なら「WR」が付きますが、本レンズにはこの表記はありませんので、「全群繰り出し式AF」で「非防塵防滴」ということになります

外観チェック

APS-Cの広角レンズとしては抜群のコンパクトさで、手にすっぽりと納まります。(とはいっても僕の手は小さいので絵的に大きく見えなくもないですが)

レンズ先端側にあるリングはマニュアルフォーカスリング、手前にあるリングは絞りリングとなっており、絞りリングの方には絞り値の表記が入っています。

XF14mmの時にあったマニュアルフォーカスクラッチは搭載されていないシンプルな外観です。

レンズフードを外すと全長が6割程度まで小さくなります。

富士フイルムのレンズの中では2番目(1番目はXF27mmF2.8)に全長が短いレンズとなり、ジャンル上はパンケーキレンズとして分類されています。

ズームレンズを主体に使っているものの、室内や目立つところではカメラのサイズを小さくしたい…という方にもおすすめのサイズ感ですね。

個人的にもパンケーキレンズは大好きなので、この短い見た目はグッドです。

ただしフード接続部のバヨネットを隠すようなデコレーションリングなどは付属しないので外しっぱなしの見た目は少し残念。

XF35mmF1.4Rと同様、金属製の角型フードが付属します。

純正で角型フードとはこれまたオシャレ…クラシック調のデザインが多いFUJIFILM機のどれにもよく似あうと思います。

特にX-PRO3や先日発売されたX-E4などにはよさそうですね。

ただこのレンズフードはその形状から一般的なフードのように逆付けでコンパクトにすることができず、フードを付けた状態でレンズキャップをすることもできません。(レンズキャップを付けた状態でフードを取り付けることはできる)

そのためフードを付けた時でもキャップができるように、フード自体に蓋をするゴムキャップが付属してくるのですが、お世辞にもハメやすいものとは言えず、外れもしやすいのでちょっと使い勝手は悪いです。

幸いフード自体にそれなりの深さがあり前玉に触れにくいので、ここはもうレンズ保護フィルターを用意して、フードをつけっぱなしかつキャップ無しで運用するのが一番スマートかと思います。

ちなみにフィルター径は52mmです。

僕はコスパと保管ケースの出来が良いハクバの薄枠フィルターを愛用しています。ネットで買うのが安いです。

重量チェック

色んな状態で重量を測ってみました。

撮影時状態(フード有)

レンズ本体にレンズ保護フィルターとレンズフードを付け、リアキャップを外した撮影可能状態の重量を測ります。

145gでした。

とても軽いと評価していたXF35mmF1.4が、同じ状態で212gだったので、3割近くこちらのレンズの方が軽いですね。

マイクロフォーサーズの単焦点レンズに迫る軽さ…APS-Cに特化したフジならではのレンズですね。

レンズ本体のみ

レンズからフードと保護フィルターとリアキャップを外した、最軽量の撮影時状態です。

119gでした。

カタログ表記が116gなので、この状態の重量を差していると思われます。

オリンパスのマイクロフォーサーズレンズ25mmF1.8が137gだったのでそれより軽いです。

レンズフード

レンズフード単体の重量は12gでした。

金属フードなので薄肉の質感は良いものの、ぶつけたり擦ったりすると塗装が剥げちゃうのが難点ですね。

ちなみに保護フィルターは14gです。保護フィルターの方が重いとは意外。

X-T4と組み合わせてみました

愛用のX-T4にレンズを取り付けてみました。

クラシカルでいいぞ

ええやん!

XF35mmF1.4Rと組み合わせた時も良かったですが、こちらはレンズ全長がより短いためさらにマッチングが良いように感じます。

角型フードはバヨネット式でカチっと取り付けられますが、本体とフードの平面を並行に揃えるにば微調整が必要です。

富士のフードはだいたいこんなものです(笑)

F2シリーズは基本的にX-Proシリーズなどのレンジファインダー機に似合う外観デザインなので、X-E4などの他機種にも似合うと思います。

持ってみました。

KAZU

いやコレかっこいいわ…

この全体的なフォルムを合わせたルックスの良さがフジフイルム最大の特徴。所有感があるカメラは撮影も楽しいものです。

フードを外してより薄くした状態がこちら。

パンケーキレンズらしいルックスになり携行性もアップしますが、元々そんなに主張しないレンズなので遮光効果に加えてレンズ保護性能も高い純正フードは常時付けていた方がいいと思いますよ(笑)

撮影重量チェック

レンズフード+保護フィルター+レンズ本体+X-T4(バッテリー+カード2枚)+ピークデザインアンカーを合わせた総重量は760gでした。

X-T4が615gでレンズが145gですね。スナップなどにはベストな重量とサイズ感と言えるでしょう。

僕はこの状態でイージーラッパーという便利なカメララップにつつみ、通勤リュックにカメラを忍ばせていましたが、重さも気にならずいつでも撮影が楽しめるので大変良かったです。

駆動音、AFスピードなど

全群繰り出し式のためAFの駆動音はけっこうしますが、X-T3以降のX-Trans CMOS4のセンサーを採用する機種であればAFスピードは気になりません。

AFスピードが速い分駆動音も「ガガッ!!」という感じで、インナーフォーカス式のレンズを使用されている方なら「これ壊れるんじゃないの…」と思われるかもしれませんが、最近の高速AFで動く全群繰り出しはこんなものなのでご安心を(笑)

AF-Cにも対応しますので動く被写体にも対応できますが、遠近が頻繁に変わるような場合はレンズが激しく駆動し音が鳴りますので動画には向きません。(動画に駆動音が入ってしまいます)

作例紹介

誰が言ったか28mm相当ならスナップ!ということで身近なところでパシャパシャしてきました。

設定ISOが640になっているものが多いですが、これはJPEG撮って出しで好みな描写ができるようDRを400%に設定しているためです。

近接解放の描写は甘め

ISO640 f2.0 1/180sec

解放で葉っぱを撮ってみました。

フジノンレズの初期型単焦点は解放で撮影するとすこしモヤっとした悪く言えば甘い、良く言えば優しい写真が撮れます。

例に漏れず18mmF2もそのような傾向。最近の解放から使えるシャープなレンズに慣れている方には少し物足りないかも。

また接写した場合の後ろに出るボケもざわざわした印象ですね。

少し絞ればネガは改善

ISO640 f2.8 1/1100 sec

レンズをf2.8へ1段絞るとそれらのネガ要素はだいぶ消えます。

葉の葉脈などもしっかりと描写され、後ろのボケも悪くないです。

まぁ最新のフルサイズ単焦点などの解放から鋭い描写をするレンズから比べたら見劣りしますが、使いようで色々表現できると思います。

彩度の低い描写、フイルムシミュレーションが似合います

ISO640 f2.2 1/210 sec クラシックネガ

たとえばこの写真のように逆光などを入れつつ彩度を落とした写真なんかを撮る場合は、すごくいい感じの雰囲気で撮れますね。

フイルムシミュレーションでいうとクラシッククロームやエテルナ、クラシックネガなどが合うレンズですね。

遠景のボケ感は良い

ISO640 f2.2 1/450sec

遠近のある被写体で少し離れた場所から撮ると非常に美しく滲むようなボケ感で撮影できます。

道の奥に向かってじわっとボケていく感じがいいですね。

この写真はかがみながら片手で撮影しましたが、レンズが軽く重量バランスも良いので非常に撮影しやすかったです。

最大f値はf16なので光芒は鋭くない

ISO1000 f16 1/25sec

最大のf16まで絞って撮ってみましたが、光芒は鋭くないですね。ゴーストも入りやすいです。

F22まで絞れて9枚絞り羽のXF16-80F4のほうが鋭く写せます。

このレンズは色々f値を工夫して撮るのももちろん面白いですが、F2.8~F5.6くらいの間に設定して手返し良くスナップするほうが楽しいと思います。

AFはちょっと迷う時があるぞ

ISO640 F2.2 1/5000sec

光の条件も大きく影響しますが、白いアジサイなどのコントラストがはっきりしない被写体は結構迷います。

この写真はノーファインダーで3枚ほど撮りましたが、うち2枚はピントが合わせられていませんでした。

KAZU

おおらかな気持ちで撮影してあげましょう(笑)

軽いのはやっぱり正義です

ISO640 f2.8 1/25

今回撮影している場所は近所のハイキングもできる公園なのですが、軽量な単焦点1本で色々と動き回って撮るのはやっぱり楽しい!

ズームじゃないと撮れないものもありますが、単焦点にしかできない表現や撮影時に迷わずスパッと行ける固定画角はカメラの楽しさをたっぷりと味わえますね。

Xマウント単焦点としては安い部類になりますので、最初の1本目やつけっぱなしてコンパクトに運用するのにはピッタリのレンズですね。

換算28mm相当はやっぱり使いやすい

ISO640 f5.6 1/950sec

フジの定番レンズといえば35mmF1.4ですが、現代、特にスマホに慣れた若者たちにはかなり狭い画角に感じると思います。

それと比べるとスマホの画角に近い本レンズはかなり使いやすいと思います。

28mmはそれほど得意な画角ではないのですが、遠景から近接まで幅広くフレーミングできる本レンズは使っていて非常に安心できるレンズですね。

KAZU

これ一本でなんでもこなせます。

スナップが楽しい、軽量コンパクトで使いやすいレンズです

これは近所ではない ISO3200 f5.6 1/20sec

ということでご近所スナップでした。

解放がちょっと甘かったりAFも最新機種に比べるとすこし遅い点もありますが、このコンパクトさと使いやすい画角は唯一無二。

近接能力もあるレンズなので旅先の室内などでズームレンズだと大きいなぁ…という場合や、これ一本何でも撮ろうという場合にも使いやすいレンズです。

一本使いやすい単焦点を追加しようかな…と思っている方にはお値段含めてベストバイと言えますよ!

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2021年、Xマウントフジノンレンズシリーズは次世代のセンサーに対応するため、徹底的に収差を取り除き光学性能を高めた新世代レンズ群をリリースしました。その第一弾がXF18mmF1.4 R LM WR。

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