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LUMIX S28-200mm F4-7.1 レビュー 便利すぎる小型高倍率の決定版!

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目次

作例レビュー

200mmあるって良いですね

まずは28-200mmのレンジはいかほどのものか確認してみましょう。

28mm F8.0

こちらは28mmの状態。

昨今24mmより広いズームレンズが多いのでやや狭く感じられる方もいると思いますが、個人的には身近な場所で広角は持て余すタイプなので十分な画角と思います。

200mm

同じ位置からズームして200mmの状態です。

上の28mmと見比べるとどの辺が拡大されているか分からないレベルまでズームできています。28mmの写真のど真ん中と見比べてみてください。

これまで望遠は70mmもあれば十分でしょと思っていましたが、一度これを味わうと戻れませんね。便利ズームが売れるワケです。

旅行に、アウトドアに最適な高倍率!

40mm F13 SS1/50 ISO100

28-200mmのズームレンジはアウトドアアクティビティを1本でこなすのにもぴったりです。

142mm F6.4 SS1/4000 ISO800

滝もズドンと大きく撮影。

コンパクトな高倍率ですが、どのズームレンジでも良好な解像感が得られます。

しいて言うなら望遠域がやはり甘めになるので、200mm時はF7.1ですがF8以上に絞ったほうが良く写ります。

82mm F5.6 SS1/8000 ISO2000

防塵防滴かつレンズ前玉はフッ素による防汚コートがあるので水辺での使用も安心です。

パナソニックの防塵防滴は個人的にはかなり信用しているレベルのものなので少雨でもガンガン使っています。

LUMIX S5IIは非常に良好な高感度耐性があるのでISO2000程度では画質の劣化はほぼ無視できるレベルです。暗さがネックのレンズですが日中で困ることはほぼないと言っていいでしょう。

64mm F40 SS1/15 ISO100

このレンズはF40まで絞れますので試しに絞ってみました。

F40までいくと被写界深度の深さより小絞りボケによる解像感の低下のほうが気になりますね。

やはり目的としては動画撮影時のNDフィルター代わりと思ったほうが良さそうです。動画だと小絞りボケは気になりませんから。

青森の菜の花畑です。

高倍率ズームは色ノリがあまりよくないものが多いですが、S28-200はLマウントズームレンズの中でもコッテリな印象です。(手持ちのレンズでは70-300mmが一番コッテリ写る印象です。)

200mm F13 SS1/100 ISO200

恐山の仏像。

これまでこのような被写体は広く写してクロップしていましたが。200mmもあればズームだけでアップもバッチリ。

28mm F4 SS1/2 ISO125

低速シャッターの作例です。

良く効く手振れ補正と相まって広角側はガンガン低速シャッターを使えます。

成功率は高くないですがテレ端200mmのSS1/2secまで止めることができました。

手ブレ補正付のLUMIX SレンズはLUMIXボディと合わせるとDUAL I.S.2 という協調手振れ補正が効き、S5IIと組み合わせれば最大6.5段分の補正効果が得られますが、本レンズの協調手振れ補正は24-105mmなどの先発レンズより良く効く印象です。

36mm F13 SS1/2 ISO4000

こちらはズームレンジ36mmでSS1/2secと低速ですが、歩留まり良く止めることができます。

9枚絞り羽根なので18本の光条が楽しめると思いきや、絞り込んでもウニウニはややぼやけて出ます。

70-300mmが非常にシャープな光条なので機体をしていましたが、ここはちょっと残念なポイント。

広角ハーフマクロ、高倍率で広がる楽しいスナップ撮影

28mm F4 SS1/400 ISO100

28mmではハーフマクロ、センサー面より14cmとめちゃくちゃ寄れるのでこれまでにないスナップが楽しめます。

レンズに向かって猫ちゃんが突進してきても安心(笑)

ワイド端で14cm、テレ端で65cmの本レンズですが、焦点距離70mm以上から急に寄れなくなり、そこから200mmまで65cmの最短撮影距離が変わらずといった感じです。

そのため70mm以上の焦点距離で目いっぱい寄りたい場合は200mmまでズームしてしまうのが一番です。

200mm F7.1 SS1/500 ISO1250

それでいて200mmまで行けますから近づけない猫ちゃんでもバッチリ(こいつは勝手に寄ってくるけど笑)

本レンズ発売と同時にLUMIX S5IIに新ファームウェアが公開され、被写体認識とAF性能が向上されました。
このファームアップによる進化が素晴らしく、人、動物、車などが簡単に追えるようになっています。

28mm F6.5 SS1/125 ISO100

広角ハーフマクロを利用してグイッと寄って楽しみましょう。寄れ過ぎるので場合によってはフードが影になりますので外して運用することも考慮してください。

またこちらの作例を見て分かる通り、本レンズは後ボケが非常にキレイです。

暗いレンズはボケにくいと思われる方は多いですが、寄ったり望遠を使えばしっかりボケます。

またあまり語られませんが重要なのはボケの美しさ(ボケ味)です。

ボケ味の良くないレンズは周辺に流れや二重線のようなボケがでますが、本レンズは滑らかにボケてくれます。

暗くてもボケ味が良いレンズは使っていて気持ちいものです。

LUMIX Sシリーズの描写はどちらかというと柔らかい傾向で、本レンズも例に漏れずバキバキの解像感ではありません。

解像感高めが好みの方は現像時にシャープネスを足すか、フォトスタイルのシャープネスをプラスに調整しておくと良いでしょう。

高倍率は自転車趣味のお供にもぴったり

自転車ネタも扱う当ブログではたびたびお伝えしていますが、自転車を撮影する時は高倍率レンズが一番です。

自転車を歪まずに撮るには焦点距離100mm以上が欲しいですし、逆に28mm以下の広すぎる焦点距離はバイクが歪んでしまったり凡庸な写真になりがちなのでそれほど出番がありません。

28mmから200mmをカバーしてしっかり防塵防滴。それでいて背負っても苦にならないコンパクトさの本レンズは自転車趣味のお供にベストチョイスと言えるでしょう。

レンズを組み合わせて撮影の戦略を練ろう

これまではハイキングや自転車では20-60mmと70-300mmの組み合わせで使うか、24-105mm一本で行くことが多かったのですが、如何せん重いのがネックでしたが、自分の用途では28-200mmでほぼ用は成してくれそうです。

広角域が弱いのがネックですが、そこは手持ちのLUMIX S18mm F1.8でカバーしようと思います。

遅れてやってきた新高倍率ズームは控えめに言って最高でした

以上、LUMIX S28-200mm F4-7.1 MACRO O.I.S. のレビューでした。

発表から長い期間を待たされようやく発表された本レンズ、当社テレ端がF7.1と暗い点が懸念されていましたが、その写りとボケ味、そしてなにより小型軽量さが良すぎてすっかり杞憂となってしまいました。

またなにより200mmまで行けるというのがこれほどまでに便利とは思いませんでした!

いまからLマウントを始める方には最もおすすめのズームレンズと言っても過言ではありませんね。

旅行から遊びまでガンガン使い倒してください。

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