富士フイルムの超広角ズームレンズXF10-24mmF4 R OIS WRのレビューです。
2020年11月に先代XF10-24mmF4 R OISからモデルチェンジして軽量化と防塵防滴化が図られました。
このスペックアップはまさにアウトドアや登山、ロードバイクにピッタリ!
アウトドア系カメラブロガーとしては試すしかない!と、今回はカメラレンタルのサブスクリプションサービス「GOOPASS」さんよりレンタルしてみました。
今回は重量や各部の質感などをチェックしつつ、実際に登山(ハイキングレべルですが)で使用してみましたよ!
想像以上に良いレンズでした!
FUJIFILM フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WR レビュー
レンズスペックチェック
項目 | スペック |
---|---|
焦点距離 | 10-24mm(35m換算 15-36mm) |
F値 | F4~F22 |
最短撮影距離 | 24cm |
最大撮影倍率 | 0.16倍 |
画角 | 110~61.2 ° |
最大径×長さ | 77.6×87mm |
構成レンズ枚数 | 10群14枚(非球面レンズ4枚、EDレンズ4枚) |
絞り羽枚数 | 7枚 |
フィルター径 | 72mm |
重量 | 385g(カタログ値) |
鏡筒材質 | 金属 |
防塵防滴 | 有り、-10℃耐低温構造 |
付属品 | 前後キャップ、レンズフード、ラッピングクロス |
レンズ型式についてですが、XFがシリーズ名、10-24mmが焦点距離、F4が解放F値、Rが絞りリング有、OISが防塵防滴、WRが防塵防滴ということを示しています。
外観チェック
金属鏡筒の質感が良いですね。同格の標準ズームレンズ「XF16-80mmF4」と同等のビルドクオリティとなっており、F4シリーズとして並べて持っても違和感のない質感です。
このレンズは超広角ズームタイプですが、前玉の高さが抑えられておりフィルターワークができるのも特徴です。
レンズ先端側にあるリングはフォーカスリング、真ん中にあるリングはズームリング、手前にあるリングは絞りリングとなっており、ズームリングは焦点距離の表記が、絞りリングの方には絞り値の表記が入っています。
またXF27mmF2.8 R WRといった新世代アップデートが施されたレンズと同様に絞りリングにはAモードから動かなくできるロックボタンが追加されています。
ロックボタンがあると絞りリングを回しすぎてもAモードにはならず、Aモードから復帰する場合にはロック解除の操作が必要になります。絞りをリングではなくコマンドダイヤルで操作したい派の方には使いやすいアップデートと言えますね。
フードは広角ズームレンズらしい大型の花形タイプが付属します。
ちなみにフードが装着し辛いと定評のあるXマウントレンズですが、例に漏れずこいつもめちゃくちゃ装着し辛いです(笑)
収納の際は逆付けしたいですが、逆付けはもっとやり辛い…フードのロックボタンもないのでこの辺りは改良してほしかったですね。
まぁ僕はマウントにレンズを装着したらフードを逆付けしないので最初に上手く着けられたらそれほど気にはなりませんでしたが…。
重量チェック
色んな状態で重量を測ってみました。
レンズ本体のみ
380gでした。
前後キャップとフードを外し、フィルターもないレンズのみの状態の重量は380gとカタログスペックより5g軽かったです。まぁ軽いほうなので良しとしましょう。
レンズフード
21gでした。
プラ製なので軽いですね。先ほどフードにロック機構がないとブーたれてましたが余計なものがないので軽いのはプラスポイント。
レンズキャップ
23gでした。
フィルター径がXF16-80mmF4と同じ72mmなのでレンズキャップも同じものが付属します。
レンズキャップについては可もなく不可もなく(笑)
本体+フード+保護フィルター
本体にフードと保護フィルターを取り付け、前後キャップを外した撮影可能状態です。
保護フィルターの重量はお使いのものに左右されますが、大体この重量がボディに加わると思っていただければ持ち運びのイメージがしやすいと思います。
428gでした。
換算15mmの超広角から使いやすい36mmまでをカバーしつつ防塵防滴と絞りリング、手振れ補正まで入って428gは結構検討していると思います。
XF16-80mmF4が同じ状態で484gなので体感的には結構軽いです。ボディの軽量化よりレンズの軽量化は持ち重り感に効いてきます。
レンズ保護フィルターが27gある計算になりますが、結構重めですね。僕の愛用しているHAKUBAのXC-PROなら21gで少し軽いです。
可搬状態
上記の状態に前後レンズキャップを取り付けた可搬状態です。持ち運ぶときはこの状態ですね。
463gでした。
重量的にはまぁ普通といったところでしょうか。
マイクロフォーサーズをメインで使っていたときはレンズが400gとか信じられねぇ~とか思っていましたが、慣れとは怖いもんです(笑)
X-T4と合わせてみました
愛用のX-T4にレンズを取り付けてみました。
絶妙なサイズ感
X-T4のキットレンズXF16-80mmF4に慣れている方ならすんなり受け入れられると思います。
レンズの最大径は 77.6mm、全長が87mmとXマウントのレンズとしては大きめな方ですが、 標準ズームXF16-80mmF4の最大径が78.3mm、全長が88.9mmとほぼ同じなので、X-T4などでキットレンズを使い慣れている方には違和感なく導入していただけると思います。
インナーズームを採用しているのでズーム操作で鏡筒が伸び縮みしないのもポイント。取り付けた状態が完成形です。
やっぱりX-T4はカッコいいよなぁ。
重量チェック
レンズフード+保護フィルター+レンズ本体+X-T4(バッテリー+カード2枚)+ピークデザインアンカーを合わせた総重量は1042gでした。
1000gを超える重量ですがX-T4に付けるとボディ重量とのバランスがいいのか持ちやすい印象です。
次ページから登山と星空撮影の作例を紹介!
山や夜空で試しまくってきたので次ページから作例を紹介していきますよ!