絶賛僕の中で評価急上昇中の富士フイルムX100V…
これがまた良い写真が撮れるんですよね。
適度にコンパクトなボディにAPS-Cセンサー、キレのある単焦点、フジの色にフィルムシミュレーション…ダメなワケがないですね。
今回はこのカメラを背負ってロードバイクに乗ってきました。
単焦点換算35mm一本でロードバイクのフォトライドは可能なのか!?
静岡の中部をぐるっと一周してみます。
ということで早速スタート。
と、その前にX100Vの設定を…
- JPEG+RAWで基本撮って出しを優先し露出ミスや良いカットはRAWから仕上げ
- フィルムシミュレーション:PROVIA
- ハイライト-1、シャドウ-1
- カラークロームブルー:弱
- シャープネス:+1
- カラークロームエフェクト:強
- ホワイトバランス:オート
- レンズキャップ:つけてません
全体的に風景寄りのセッティングです!
スタート~焼津周辺
とりあえずアップも兼ねながらのんびりと焼津を出発。
お天気がいいですね。1月の静岡は空のブルーがいい感じ(カラークロームブルーが入っているのでより鮮やか)
ブログサイズ(幅1350)まで圧縮していますが、圧縮前の画像だと建物のタイルまでカッチリしてい写っていてレンズの良さを感じさせます。
こちらはカラークロームブルー+ベルビアで撮影した写真。
本当に同じ空かっ(笑)と突っ込んでしまう青さですが、RAWから彩度やかすみの除去を弄ってカリカリに現像したような写真が撮って出しで撮れるのはフジの良いところ。
焼津駅の前を横切り大崩(おおくずれ)海岸という峠を抜けて静岡側に出ることに。
大崩海岸は2013年10月に土砂崩れがあり長らく封鎖されていたのですが、2017年3月に新たにトンネルが貫通して復旧し自転車でも通れるようになりました。
焼津、静岡民には手軽なヒルクライムスポットとして人気ですが、交通量が多いと自転車がクルマの通行の妨げになってしまうのでさっさと登ってさっさと下りたいところ(笑)
ちなみに上の写真の右のトンネルは旧トンネルで、旧道側は心霊スポットかつ廃墟住宅がありその手の探索系Youtuberに人気だったりします。
しかし現在の旧道側はフェンスが敷かれ通行禁止となっています。
あのポストはなんやねん…
南京錠が掛けてあるので開けたり乗り越えたりしちゃダメですよ!
距離は短いもののそれなりの勾配と踏みどころのある平坦がミックスされた良いコースを下ります。
大崩を下ればそこは静岡市。天気が良ければキレイな富士山が拝めますが今回はあいにくの曇りだったため対岸の壁を撮っておきました(笑)
新レンズになってから全域に渡りシャープな描写を見せるX100Vはこのような山肌の撮影も楽しく行えます。
静岡市内→黒俣→清笹峠
市内に入ってからは少々つまらないので黙々と北上していきます。
河川敷もありますが風が非常に強くてまっすぐ走るのも辛いので写真だけ撮って早々に退散(笑)
静岡の冬は風が強すぎてホント自転車に向いてない…
黒俣という静岡市葵区北部の山中を目指して進んでいきます。
ゆるやかな登りが続くので冬場でも汗ばみます。カメラを斜めがけしているのですが背中の汗が蒸発してファインダーが曇ってしまいます(笑)
覗こうとしたら曇ってやがる
三脚座に付けられるタイプのストラップホルダーがあればカメラが下を向くのでファインダーが曇らなくなると思います。
この時点で軽く雨が降ってきましたが、X100Vは防塵防滴なので安心です。
でもこのカメラは濡らしたくねぇ~(笑)
バス停前にいい感じに古びたタバコ屋がありました。
お店は閉まっていたようですがポストはあります。クラシックネガが似合う建物とオブジェですねぇ。
このタバコ屋(跡?)には非常に立派な木が植えられていて写真映えスポットです。
トタン屋根の錆びた質感がたまらなく良いんですよ。
換算35mmは縦構図で撮っても使いやすい画角ですね。
ゴリゴリと登ると美しい川の景色が楽しめます。
ここで一人のローディーさんをパス。こうなったら写真どころでなく根性で再度抜かれないように走り切らねばなりません(笑)
いやフォトライドせいよ
橋の上から河川をパシャリ。
川を強調するため周辺減光を足して河川だけを強調してみました。
写真を撮るためにバイクを止めるのでヒルクライムのタイムは望めませんが呼吸を整えるいいきっかけになります。
僕は心拍が上がりやすいので写真撮影で一息つけるのは良いきっかけなのかも(笑)
黒俣の大イチョウという静岡中部で(たぶん)最大のイチョウの木の麓もまで登ってきました。
2020年秋に開催されていた静岡サイクルラリーというイベントでこの場所を知ったのですが、ここで折り返して戻っても80キロ程度コースが組めるので最近お気に入りの場所になっています。
今回はそこからさらに上を目指し清笹峠を目指して藤枝側に抜けることにします。
勾配がキツく休めるポイントも少ないので山頂までの距離標識を確認しながら足を温存していきましょう。
登りに登って清笹峠頂上まで到着。
撮影のために止まった瞬間に足を半分くらいつってしまう情けない俺…
先ほど抜いたローディーのおじさんと山頂で合流。なんとかプライドを保つ(笑)
しんどいですね~なんてしばし会話して藤枝側に抜けることに。やっぱ自転車はいいですね。初対面の人とも会話がはずみます。
山頂記念ショット(笑)
この看板を起点に藤枝側に抜ける藤枝黒俣線と藤ケ嶺林道に分かれてきます。
林道側はグラベルロードなどの太いタイヤがないと行けないのでおとなしく藤枝黒俣線を選択(笑)
いつかグラベルを買ったら行ってやるから。
こんな山中に青看板が!!
右ってなにもないやん
と思っていたらこの先に分岐がありました(笑)
まだ北上しているのに看板に藤枝駅が出る不思議。
藤枝側に出てようやく知った道に出てきました。
ススキの垂れ具合と山の景色がいい感じです。
藤枝や葵区の奥はかなり分け入っても集落があり、スゴイなぁ…と思ってしまいます。
反面突然ポツンと廃墟が現れたりして何とも言えない気分になりますぞ!!
静岡中部の奥は中々開拓しがいがありますよ
山間の景色を一枚。
何でも撮れる35mmですが、こういう景色ではもう少し広角が欲しいところ。
ズームレンズでフォトライドすると意外と24mmとか使ってますからね。バイクが歪むので車体を撮る時は50mm以上が多いですけど。
さらに下って宇嶺の滝を抜けるとようやく広い道路にでます。
ここで蔵田屋という雑貨屋?さんがあります。ここは多くのローディが補給するスポットとなっていて僕も休憩。
いつも間にかバイクハンガーが設置されていました。
そういや寄って写真撮ってないなぁと一枚撮影。
まあ特に意味のあるショットではないのですが(笑)
あとはもくもくと下って帰路につくのであった。
総評
X100Vで撮りきるフォトライド、いかがでしたか?
感想としては単焦点35mmでも十分に撮影しきれるな、という感じです。
思えばiPhoneしか持ってない時でも困ってませんでしたから(笑)
以下はX100Vをフォトライドで使うにあたって感じた点とその回答です。
手振れ補正はあったほうが良い
手振れ補正のないX100Vですが、手振れ補正はあるにこしたことはありません。
F値解放にすればシャッタースピードが稼げますが、風景写真などではF5.6以上に絞りたいところ。
今回は廃墟の写真でF5.0、SS1/40sec、ISO2000と少し厳しい条件でした。手振れ補正があればISO400は狙えたと思います。
また疲労しているときの撮影では呼吸で手振れが起きやすくなるので注意したいところ。
ただしX100VはISO6400くらいまで使っても良いですし、下限シャッタースピードを1/80secくらいにしておけばまず問題ないでしょう。
35mmの画角は使いやすいがもう少し広角側は欲しいかも
35mmはスマホより歪みが抑えらえるのでバイク本体を撮影しても違和感が出にくいのがメリット。
さらにX100Vはデジタルテレコンも使えるのでバイク本体を撮影するのには非常に便利です。
ただ風景撮影においては28mm以上の広角側を使いたいのも事実。
ここはワイコンを購入するなどして対応したいところですね。
グローブをしていても操作しやすいダイヤルとボタンは◎
やっぱり富士フイルムの写欲を満たす操作系は素晴らしいの一言。
ボタン数が少ないからこそ各レイアウトに余裕があるため、この時期必須のフルフィンガー手袋であっても非常に操作しやすかったです。
ロードに乗っててもスナップでもダイヤルガチャガチャやれる操作系は楽しいですよね。
ちなみに手袋はパールイズミのスマホ対応手袋を使っているためタッチパネルも操作可能です。
ロードバイクから登山まで使える良いグローブなので春先まで大活躍です。
防塵防滴コンデジというだけで価値がある
ロードバイクに使うカメラで最も大事なのはなんといっても防塵防滴。
今回も道中で雨に降られましたが安心してライドを継続できました。
天気予報をみても現場で晴れているとは限らないのが峠と自転車…晴れていても水たまりを通過する可能性もあるので防塵防滴は助かります。
ということでX100V、潔い単焦点と楽しい撮影体験はロードバイクのお供にもピッタリですぞ。
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